歯周病と様々な病気との関係性とは?

投稿日:2020年4月3日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは。歯科衛生士の寺下です。

寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

連日、新型コロナウイルスに関するニュースが報道されていますね。
手洗いうがいはもちろん、マスクをつけたりと日々の感染予防が
必要不可欠です。
コロナウイルスの重症化はその人がもっている基礎疾患との関係性が
大きいと言われています。全身の健康管理を徹底したいものです。
 
さて、今回は歯周病とさまざまな病気との関係性についてお話しします。
歯周病は細菌が原因で歯ぐきが炎症を起こし、重症化すると歯を支える
骨が溶けて歯が抜けてしまう病気です。また、歯周病はお口の健康を
脅かすだけではなく、実は全身の健康にも悪影響を与えることが
分かっています。
 
歯周病が影響を与える病気のまず1つ目は動脈硬化です。動脈硬化とは、
血管の壁が厚くなり、血液の通り道が狭くなってしまう病気です。
代表的なものとして、心筋梗塞や脳卒中などがあります。

歯周病菌が血管に炎症を起こすことで血管が硬くなったり、血栓を
作るような働きをして動脈硬化を促進させてしまいます。
 
2つ目は、誤嚥性肺炎です。
誤嚥性肺炎とは、唾液や食べ物が誤って気管支に入り込み、それらに
付着していた細菌が原因で発生する肺炎のとこです。
細菌のなかに歯周病菌が含まれていると毒素を放出して、肺の中で
繁殖し、肺炎を引き起こしてしまいます。
 
3つ目は、糖尿病です。
歯周病は糖尿病の合併症として数えられるほど、糖尿病と結びつきの
深い病気です。糖尿病になると血行不良や血管損傷が起きるため、
歯ぐきには新鮮な血液が届きにくくなります。すると、歯周病菌に
対する抵抗力が失われ、歯周病にかかりやすく進行も早くなります。

また、歯周病があると血糖値を下げるインシュリンの働きも低下
するため、血糖値が下がりにくくなってしまった結果、糖尿病に
かかるリスクが高くなることもわかっています。
 
4つ目は早産・低体重児出産です。
妊娠中はホルモンの影響やつわりなどでお口のケアがおろそかに
なりがちなことから、歯周病が悪化しやすい時期です。
歯周病になるとその炎症によって子宮を収縮させる物質が分泌
されるため、早産や2500g以下の低体重児を出産するリスクが
高くなります。

そのリスクは歯周病にかかっていない妊婦と比べると、約7倍にも
なってしまうとも言われています。
 
この他にも、骨粗鬆症、心疾患、関節リウマチ、メタボリックシンドローム
なども歯周病と関わりが深い病気と言われています。
全身の健康を守るためにも、歯周病予防に努めましょう!!

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