それって口腔ガン?

投稿日:2024年6月7日

カテゴリ:スタッフブログ

歯科医師の須藤です。

今回白板症という口腔粘膜病変についてお話したいと思います。

白板症とは頬粘膜• 歯肉•舌にみられる擦っても剥離しない白色病変をさします。
逆に擦ったら拭える白色病変はカンジダというカビの一種による感染症になり、
鑑別が必要になります。

この白板症は、前癌病変の代表的なものとされ、現状ではガンと言えないが、
将来ガンに進行する確率が高い病変で、その確率は10%前後といわれています。
一般の開業医で口腔癌を見つけ大学に送るケースは無い訳ではありませんが、
頻度はかなり少なめですが、白板症を見つけて大学病院や総合病院の口腔外科に
紹介する機会はそこそこ経験します。

口内炎の治りが悪いと痛みもあるので口腔ガンを心配されて来院される方は
いらっしゃいますが、粘膜の白斑を自分で見つけて来院される方は稀です。 

定期検診にしっかり来院されている方は、虫歯や歯周病と共に歯科医師は
粘膜のチェックもするので、白板症の発見率は高く逆に見落とす確率も
低くなり、より早い段階で大学病院に紹介できる事になります。

全癌病変という言葉から、初期の癌?と勘違いされ方もおられますが、
現状癌ではないので、いかに早い段階で見つけフォローできるかは
とても大切な事になります。そのために定期検診がとても重要になりますね。

戸田公園 予防歯科を中心に、審美、入れ歯、インプラントの先進医療まで
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