誤嚥性肺炎と歯科

投稿日:2020年5月15日

カテゴリ:スタッフブログ

歯科医師の須藤です。
皆様感染予防対策に毎日、手洗い・うがいを心がけて頂いている事と思います。

日本は言わずと知れた超高齢化社会であり、75歳以上高齢者の割合は
全人口の14.7%となっています。

高齢化に伴い死因の割合にも変化がおきており、特に歯科との関連が深い
誤嚥性肺炎は日本の死因の7番目に多く、誤嚥性肺炎で亡くなる人の93%は
75歳以上の高齢者です。

誤嚥性肺炎の誤嚥とは、飲み込む機能(嚥下機能)が低下し、
口から食道へ入るべきものが気管に入ってしまうことを言い、
誤嚥性肺炎は口腔内の細菌などが誤嚥に伴って肺に到達することにより
引き起こされると考えられています。

この時の原因菌は主に歯周病菌と言われている為、誤嚥性肺炎のリスクを
抑える為には口腔内の清掃及び歯周病の治療が重要になります。

現在新型コロナウイルスによる肺炎が問題になっていますが、
新型コロナウイルス性の肺炎に口腔内の細菌性肺炎が続発し、
重篤化する可能性もあり、口腔内の細菌を減らす事は
新型コロナウイルスを重篤化するリスクを減らす為にも
非常に重要となります。

自宅での感染予防の対策の一環に、手洗い、うがいに歯磨き、
舌磨きを追加してみてはいかがでしょうか。

戸田公園 予防歯科を中心に、審美、入れ歯、インプラントの先進医療まで
丁寧なカウンセリングを大切にする街の歯医者さん「須藤歯科医院」