噛めば噛むほど健康に!

投稿日:2019年7月12日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは。歯科衛生士の寺下です。
最近雨が続きジメッとした日が続きますね。
みなさま体調は崩されてないでしょうか?

ジメッとした梅雨が明けると次は暑い日々がやってきますね。
夏バテしないようにバランスの良い食事を心がけたいものです。

さて、みなさんは「噛ミング30(サンマル)」をご存知でしょうか?
子供の頃、親御さんや先生から「よく噛んで食べないさい」と
言われたことがある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

「噛ミング30」とは厚生労働省が提唱しており、食事の際に
ひと口30回噛むことが大切であるというものです。
たくさん噛むことはさまざまな健康効果が期待できます。

まずは一つ目は、噛むことによって唾液の量が増えます。
唾液はお口の中の細菌を洗い流してくれたり、食事をすると酸に傾く
お口の中を中性に戻してくれる役割があります。

このような働きが起きることで口臭・歯周病・初期虫歯の予防が
期待できます。また、唾液は頬の内側・舌などの粘膜を保護する
役割もあります。

二つ目は、ダイエット効果です。あまり噛まずに早食いの人は、
脳が満腹感を得られるまで食べ続けてしまうため、食べる量が
多くなります。しかし、しっかり噛んで食べれば食事に時間が
かかり、少量でも脳が満腹感を得られるためダイエットにつながります。

三つ目は、アンチエイジング効果です。

物を噛むときは顔の表情筋が使われるため、口の周りや顎の
たるみ予防になります。また、唾液の中には若返りホルモンと
呼ばれるバロチンが含まれており、筋肉や内臓、骨や歯などの
アンチエイジングに役立つと言われています。

四つ目は、窒息を予防できます。嚥下機能が低い小さなお子様や、
ご高齢の方などは特に注意が必要です。
五つ目は、お子様は特に顎の発達の促進を期待できます。

近年、欧米型の食品の普及により、やわらかい食品が日本人に
好まれるようになりました。そのような食事により、次第に噛む回数
も減りつつあるようです。

その影響から近年のお子様は顎が小さく歯並びや咬み合わせに
トラブルをかかえている方は少なくありません。
 
このようにしっかり噛むことで期待できることはさまざまありますが、
ひと口30回噛むというのは、実際にしてみると意外と大変です。
そこで、毎日の食事メニューに、よく噛まなければ食べられない食材や
調理の工夫をなるべく取り入れて自然と噛む回数を増やすようにしましょう。

おすすめの食材は、根菜や葉野菜、するめや干物、昆布、ワカメなどの
海藻類、えのきやエリンギなどのキノコ類、牛肉の赤みや豚肉などです。

調理をする際は、具材は細かく切らず大きめにカットしたり、生でも
食べられる野菜などは煮過ぎずサッと火を通して歯ごたえを残したり、
揚げ物や焼き物など水分が少ないメニューも取り入れましょう。

食事は飲み物で流し込みながら食べたりせず、しっかり噛んで
健康維持に努めましょう。

戸田公園 予防歯科を中心に、審美、入れ歯、インプラントの先進医療まで
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