しみてませんか?

投稿日:2019年7月29日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは。歯科衛生士の茂木です。

今年の梅雨は雨やどんより曇っている日が多く、梅雨らしいお天気が
続きましたね。
そんなお天気も今週中には終わり、暑い夏がやってきそうです。

暑くなると冷たいものが欲しくなりますよね。
みなさんは冷たいものを食べたり飲んだりして、歯がしみたことは
ありませんか?

そこで今回は、一度は経験したことがあるのであろう「知覚過敏」
についてお話ししようと思います。

まず「知覚過敏」とは?

虫歯はないのに、冷たい水などがしみたり、歯ブラシを当てた時に
ピリッとした痛みがある症状のことを知覚過敏と言います。

冷たいものだけではなく、甘い物や酸っぱい物も、知覚過敏を
起こす刺激になります。
痛みは一過性で刺激がなくなると痛みもなくなりますが、時には
歯みがきに支障をきたすような痛みを伴うこともあります。

では、なぜ「知覚過敏」は起こるのでしょうか?

歯茎が下がったり、歯のエナメル質が削れてしまったりすることで、
歯の内側にあるやわらかい象牙質が露出してしまうことで
起こります。

象牙質とは歯の一番外側にあるエナメル質の内側にある組織です。
象牙質には数千本の象牙細管と呼ばれる細い管が通っていて、象牙質が
むき出しになると、外部からの刺激がその象牙細管を通って歯の内側の
神経に伝わり、瞬間的に鋭い痛みを感じることで起こります。

原因としては
①歯みがき
歯を頻繁に磨きすぎたり、強く磨きすぎる、また固いブラシを
使うことでエナメル質が削れてしまい、知覚過敏を起こします。
②歯ぎしり・噛み合わせ
歯ぎしりや一部の歯だけが噛み合わせが良くないことで強く当たってしまい、
力がかかりすぎて歯が削れることでも起こります。
③酸蝕歯(さんしょくし)
酸性の食べ物や飲み物(例えば柑橘類や梅干し、酢の物、炭酸飲料など)を
長時間口に含み続けたり、過度に摂ることでエナメル質が溶かされて
象牙質が露出することで起こります。
④歯周病
歯周病が進行し、歯茎が下がってしまうと歯の根の部分の象牙質が露出して
しまうことで起こります。

その他、ホワイトニングや歯石除去、加齢による歯茎の後退が原因に
なることもあります。

それでは最後に、予防・対処方法についてお話します。

自分自身で行えることとしては
①歯みがきの頻度を減らしたり、強く磨きすぎないようにする。
固い歯ブラシは避けて、ふつう〜やわらかい歯ブラシに変える。
②知覚過敏用の歯磨き粉を使用する。
③酸性の食べ物や飲み物の過度の摂取を控える。

歯科医院で行う予防や処置としては
①コーティング剤や削れてしまった所に材料をつめて刺激を遮断する。
②原因となる噛み合わせを調節したり、寝ている間の歯ぎしりを
予防するためのマウスピースを作る。
などがあげられます。

もし症状が続くようでしたら、早めに歯科医院で適切な処置や指導を
受けましょう。
また、歯周病の進行を防ぐためにも定期的に検診を受けることも
おすすめします。

戸田公園 予防歯科を中心に、審美、入れ歯、インプラントの先進医療まで
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