妊娠中のお口の中

投稿日:2018年4月6日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは。歯科衛生士の江崎です。

もう4月になり、これから新生活が始まる方も多いですね。桜は今年は
開花が早く、散ってきていますが、やはりきれいでしたね。

今回は妊娠中のお口についてです。
妊娠中はお口トラブルが起きやすく、虫歯、歯周病のリスクが
高くなります。

妊娠中は女性ホルモンが増え、そのホルモンを好む歯周病菌が活発になり、
歯ぐきの腫れや出血が起こる、妊娠性歯肉炎を発症しやすくなるのです。
妊娠初期から中期に起こります。

歯磨きでしっかりプラークコントロールができれば悪化せず、出産後には
歯ぐきも健康に戻ります。プラークコントロールを怠ってしまうと、
悪化して歯周病へと進んでしまいます。

歯周病にかかった妊婦は、そうでない妊婦に比べ、早産や低体重児出産の
リスクが7倍にもなるといわれています。
お酒やタバコの場合はリスクが3倍といわれているので、それ以上なのです。
こわいですね。

歯ぐきに炎症を起こす物質が血液を介して子宮まで伝わると、子宮収縮を
起こすのが原因と考えられています。

また、妊娠中は女性ホルモンの影響で唾液の量が減ってしまいます。
唾液が減ると、口の中を洗い流す自浄作用が低下して、細菌は増えやすく
なります。

虫歯、歯周病のリスクは上がりますね。
こまめに水分をとったり、いつも以上にしっかり歯磨きをすることが
大切になってきます。

ただ、つわりの時期は思うように歯磨きできないこともありますね。
また、つわりで胃酸の逆流があったり、酸っぱいものの摂取が増えると、
口の中は酸性になり歯が溶けだし、虫歯のリスクも上がってしまいます。
つわりの時期はできる限りのお手入れをしておくことが大事ですね。

妊娠初期に口の中の状態を知るために検診へ行けるといいです。
理想は、妊娠前から歯医者へ通い、口の中が清潔にコントロール
できていることです。
いつ赤ちゃんができても安心ですね。

つわりがある場合、落ち着いた安定期頃に、歯医者でみてもらうと
いいですね。クリーニングもできますし、虫歯や歯周病の治療も
この時期にできると安心です。

赤ちゃんが生まれた後も、口の中が清潔な方が、赤ちゃんへの
菌の感染も少なくなります。
元気な赤ちゃんを出産し、子育てするために、お口の健康を心がけましょう。

戸田公園 予防歯科を中心に、審美、入れ歯、インプラントの先進医療まで
丁寧なカウンセリングを大切にする街の歯医者さん「須藤歯科医院」

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