舌について

投稿日:2018年3月30日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは歯科衛生士の田隝です。

桜も満開になり、とても過ごしやすい季節になりましたね。私の通勤路にも
桜並木があり、毎日気持ちよく朝の通勤時間を過ごしています。

4月は新年度、新学期という事で新しく何かを始める方も多いのでは
ないでしょうか。スポーツクラブ等でも4月に入会する人が増える傾向に
あるようです。

身体の健康に気を付けると同時に、お口の健康についても日々考えて
いきたいところです。
そこで今回は、普段おそらく意識することの少ない舌についてお話
したいと思います。

舌は、実は筋肉の塊なのです。生まれたばかりの赤ちゃんは口唇を使って
吸うという反射があり、誰にも教わることなくおっぱいを吸います。
そしてそれを飲みます。

この飲み込む時に舌が使われているのです。舌で水分や食べ物をのどの方へ
運んでいます。舌やのどの筋肉が働き、食べ物が食道から胃へと
流れていきます。筋肉が弱ってしまうと、うまく飲み込めなかったり
むせやすくなる、という事が起きます。

また、矯正治療をしたことがある方は、ご存知かもしれませんが、舌の
動かし方にも癖があり、歯列不正を助長してしまうといわれています。

舌の位置や動かし方が異常なまま成長して年数がたつと、歯を過度に
押してしまったりで歯の位置が動いてしまうこともあります。
治療に必要であれば舌のトレーニングも併行して行い、治療の妨げに
ならないよう、当院でも気を付けています。

全身の筋力トレーニングをする方は少なくないと思いますが、舌の
筋力トレーニングについては知らない方も多いのではないでしょうか。
舌も筋肉なのでトレーニングを続けることで正しい位置、正しい動きを
習得することができます。

そして舌の最も大切な役割は「味を感じること」ではないでしょうか。
舌の表面には味蕾と呼ばれる味を感じる細胞が約1万個もあると
言われています。近年ストレスなどにより抗鬱剤を服用する方が増えて
きて味覚を感じなくなっている方も増えてきているそうです。

これはお薬の影響で亜鉛の吸収を阻害して亜鉛不足が引きおこされる
からです。それ以外にも乱れた食生活や過度の舌の清掃により味蕾が
減少してしまうこともあるようです。

細胞を傷つけないよう適切なケアをしていくことが大切ですね。
舌は食べること、飲むこと、話すことにとても大切な役割を担っています。
歯科医院でも舌の異常など診ることができるので、気になる方は
定期健診と共に舌のチェックにもいらしてください。

戸田公園 予防歯科を中心に、審美、入れ歯、インプラントの先進医療まで
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