つらい口内炎

投稿日:2021年3月5日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは。歯科医師の須藤です。
今週、緊急事態宣言の再延長が決定し、もう少し我慢が強いられる状況ですが、
皆さまどのようにお過ごしでしょうか。

我が家では自宅での食事が増え、ビタミン摂取の一役のため、野菜の水耕栽培を
始めました。発芽から楽しめるのでお勧めです。

ところで、患者さんの中に、頻繁に口内炎ができて痛くて辛いという
訴えを度々聞きます。
その中でもっとも多いのがアフタ性口内炎とよばれるものです。

直径3ミリから5ミリ程度の境界明瞭な浅い潰瘍で、その周りを幅の狭い
紅斑が取り囲んでいるものをアフタといい、アフタ状の口内炎を
アフタ性口内炎と言います。

たまにアフタが数個でき、10日程で自然治癒するものは孤立性アフタと呼び、
何度も繰り返す場合は再発性アフタと言います。

何度も繰り返し、痛みを伴うので、どうしてできるのですか?
とよく質問されます。外傷、ストレス、ビタミンB12、鉄欠乏との関連も
報告されていますので、日頃から口の中を清潔に保ち、歯を磨く時には
粘膜を傷付けないように正しくブラッシングを行い、栄養バランスの良い食事を

心がけるなど、全身の健康にも気を配るようにとお話ししますが、
残念ながら再発の原因は不明であり、再発の期間も様々です。

できてしまった場合、患者さん本人に出来る事は、刺激物は控える、
うがいや歯磨きで口の中を清潔にし、患部を注意して傷つかないように
しましょう。

そして、歯科医が対応出来ることは、入れ歯の不具合、虫歯などで
歯が欠け鋭利な所があるなど外傷が原因ならその治療で対応できますが、
それ以外は、残念ながら対症療法になります。
具体的には副腎皮質ステロイ軟膏を用いて抗炎症作用を期待します。

アフタ性病変には1 週間程度で自然に治るものが殆どですが、
2週間以上経っても良くならない場合や痛みがひどい場合、他の病気の
可能性もあるので注意が必要ですので、歯科医に相談して下さい。

戸田公園 予防歯科を中心に、審美、入れ歯、インプラントの先進医療まで
丁寧なカウンセリングを大切にする街の歯医者さん「須藤歯科医院」