入れ歯のお手入れ、どうしていますか?

投稿日:2021年2月5日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは。歯科衛生士の茂木です。
今年の冬はコロナ禍で、皆様うがい、手洗いをしっかりされているので、
インフルエンザは流行していないようですが、うがいや手洗い、
正しい方法でできているでしょうか。

うがい、手洗いにも正しい方法があるように、入れ歯にもお手入れ方法が
あるので、今回はそのお話をしたいと思います。

入れ歯には大きく分けると2つの種類があります。
歯を全部失ってしまった方が使用する「総入れ歯」と、一部分の歯を
失ってしまい残っている歯にバネをかけて使用する「部分入れ歯」です。

基本的にお手入れ方法は同じになります。

皆様が毎日歯磨きをするように、入れ歯もきちんと洗わないと細菌が
繁殖して臭いの原因になります。時には歯茎が炎症を起こしてしまう
こともあります。
美味しくお食事をするためにも、入れ歯は毎日洗うようにしましょう。

洗い方ですが、食事をしたら外して洗うのですが、この時に歯を
磨いている歯ブラシを使うのは避けましょう。
入れ歯専用ブラシか歯を磨くブラシとは別のやわらかめの歯ブラシで
洗うようにして下さい。

なぜ歯を磨くブラシで洗うのがよくないかと言うと、歯を磨く時に
歯磨き粉を使う方が多いと思いますが、その歯磨き粉の中に
入っている研磨剤がついていたり、ブラシに残っていると
入れ歯に細かい傷をつけてしまいます。

傷がついてしまうとそこに細菌がつきやすくなってしまったり、
入れ歯が長持ちしなくなります。
必ず歯を磨くものとは別のブラシで洗うようにして下さい。

汚れが気になる場合は中性洗剤(食器用洗剤)を少しつけて
洗ってみて下さい。その後、よく水洗いをして洗剤を落としてから
入れ歯を使うようにしましょう。

中性洗剤?と思う方もいるかもしれませんが、おはしやスプーンなど
お口の中に入れる物を洗う物なので心配ありません。
どうしても心配な方は薬局に入れ歯専用の洗浄液なども
売っているので探してみて下さい。

部分入れ歯にはバネがついていて、バネの部分にも汚れは
つきやすいのでよく洗いましょう。
そして、ご自身の歯の歯磨きも忘れずに!

就寝時は基本的に外していただき、歯茎を休めた方が良いです。
中には咬み合わせなどの問題で入れたままの方が良いことも
ありますが、その点は担当医師に確認してみて下さい。

就寝時の保管方法は入れ歯の洗浄剤の中につけておく事を
おすすめします。水洗いをよくしてから洗浄剤につけて下さい。
洗浄剤につけない場合はよく水洗いをして、入れ歯全体が
つかるくらいの水を入れた容器の中に保管して下さい。

熱湯に入れたり、乾燥させてしまうとゆがんだりヒビ割れしたり
することがありますので、水の中に入れましょう。
そして、朝起きたらまた水洗いをしてから使用して下さい。

分からないことがあれば、スタッフにお尋ね下さい。
また、入れ歯の材質によっては使わない方がよい洗浄剤なども
ありますので、そちらも担当医師やスタッフにお尋ね下さい。

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