マスク口に注意!

投稿日:2021年9月17日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは、歯科衛生士の石井です。

新型コロナウイルス感染症が流行する中、マスクを着用した生活が
習慣化し、すっかり見慣れた日常の光景となりました。
自宅にいてもマスクを手放さない人さえいます。
もちろん、感染対策のうえで重要な防護具の1つであることに
間違いありません。

しかし、マスク生活が長期化するのは、良いことばかりではなさそうです。
マスクは顔の半分以上を覆うため、表情筋を動かす機会が
少なくなります。

すると、口腔周囲の筋肉にも強ばりやたるみが出現し、
やがては口腔機能の低下を助長してしまうことが懸念されます。

また、マスクをしていると鼻呼吸が苦しく、つい口呼吸する
回数が増え、口が乾きやすくなります。

さらに3密回避のため、会食や会話がご法度となり、口腔の役割
として大切な”食べる”、”話す”機会が日常から奪われがちです。

これでは刺激時唾液の分泌量が減少して、口腔自浄性が低下します。
そこで、長期のマスク生活から口腔機能が低下する、”マスク口”を
防ぐために普段から意識的に口を動かすことな大切なのです。

今回ご紹介するのは、簡単にできる”マスク口体操”と”ガム噛みプラス”です。

①マスク口体操(マスクを外して行います)
1)「う〜」と力を入れて口をすぼめた後、「い〜」と口角を引き延ばします。
2)口を閉じたまま、舌先で頬の内側を力いっぱい押すのを
左右交互に行います。
3)頬を膨らまし、すぼめる運動を繰り返します。

②ガム噛みプラス(マスクをしたままでも可)
用意するガムは、粒状でも板状でもどちらでも構いません。
1)ガムを左右の奥歯に交互に移動させ、意識して強めに噛みます。
これにより、左右の咬筋の収縮と唾液の分泌が実感できます。
2)10分間噛みます。これは1食あたりの咀嚼回数(約620回)に匹敵します。

コロナ禍においては外出を控え、食事も単調になりがちです。
噛む回数の減少は口腔の衰えを加速させるため、このような口腔機能の
維持を目的とした運動が必要となってくるのです。

マスクによって気付かないうちに進行する、”マスク口”に注意しましょう!

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