オーラルフレイルってご存知ですか?

投稿日:2019年2月22日

カテゴリ:スタッフブログ

歯科医師の秀谷です。
皆さんは健康のために続けていることはありますか?
最近テレビで健康関連の番組やグッズの宣伝を見ることが昔より多く
なりました。コンビニでも健康を意識した食品や本が多数みられます。
最近歯科も健康番組で取り上げられることか多くなりました。

その中で老化の初期サインとしてオーラルフレイルという言葉を
聞いたことがありますか?

日本歯科医師会や医薬品会社のホームページ、厚生労働省の
ガイドライン等にも掲載されていますが、オーラルフレイルとは
直訳すると「口腔の虚弱」、つまり口腔機能の低下、衰えのことを
表します。

東京大学高齢社会総合研究機構の辻哲夫特任教授、飯島勝矢教授ら
によると、健康な状態から要介護の状態になるまでの間に生活機能低下
の状態(フレイル)があり、さらにその前段階として口腔機能の低下
(オーラルフレイル)があるとされています。

つまり健康→オーラルフレイル→フレイル→介護状態(寝たきり)
という構図です。
歯や口の働きは、食べる、話す、笑う、呼吸をするなどといった
生きるために重要な働きがあります。

例えば、歯周病で歯を喪失すると好きだった硬いものが食べれなく
なったり、人前で話すのが嫌になったりします。そうなるとあまり
噛まなくてよい柔らかいものを食べるようになり、人と話す機会が減ります。

それが続くとお口の周りの筋肉を使わなくなり、飲み込む力が落ちて
むせやすくなったり、食べこぼしが多くなってしまいます。
そういった口腔機能低下により食事や唾液を誤嚥して肺炎になるリスクが
上がったり、食事を満足にとれなくなって低栄養となり体全体の機能低下に
繋がっていきます。この一連の悪循環の初期段階がオーラルフレイルなのです。

オーラルフレイルは予防、改善ができます。
まずは、常に口の中を清潔に保つこと、そしてもうひとつは、口腔機能、
つまり歯と口の働きの維持・改善に努めることです。

食事や運動も重要ですが、お口は健康の入り口です。しっかりセルフケアを
して、その状態が健康か定期的に歯医者さんで確認してもらい、美味しい
ものを食べて楽しく笑い、いつまでも元気に過ごしましょう!

戸田公園 予防歯科を中心に、審美、入れ歯、インプラントの先進医療まで
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