歯肉の黒ずみについて

投稿日:2017年2月3日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは。歯科医師の鈴木です。

正常な歯茎というのはキレイなピンク色をしたものになります。
しかし、歯茎の黒ずみというものは病気のような色合いになってしまうので、
笑った時などに歯茎が見えると、とても怖いという印象を与える場合があります。
 
歯肉を変色させるものとして大きく3つ原因があります。
  ・歯周病 
   成人の約8割が歯周病とされています。歯周病が進むと歯肉が赤黒く
   変色することがあります。
  ・メラニン色素の沈着  
   タバコ、紫外線、刺激の強い食べ物の継続的摂取により歯肉の黒ずみを
   起こすことがあります。
  ・被せ物やその土台の金属によるもの
     
ここでは、被せ物による歯肉の黒ずみを紹介します。

一般的に良く使われている銀などを多く含んだ金属の土台は、歯茎に長期間
触れた状態が続くと、土台の金属がイオンとなって、歯茎の中に少しずつ
溶け出す事があります。これが原因で歯茎が黒ずむのです。

金属のイオンが歯茎の中に溶け出してしまった場合は、入れ墨などと
同じような効果があるため、改善しにくくなります。
金属を使ったからといって必ず歯茎が黒ずむわけではありません。

金属の種類や治療前の虫歯の状態によっても違ってきます。
最近では、金属を使用しないオールセラミックと呼ばれる被せ物や
ファイバーポストと呼ばれる土台もよく使われるようになってきました。
金属を使用しなければ、金属アレルギーの心配が要らない、本物の歯と
同じような色が表現できたる、歯茎が黒ずむ、といったことを防ぐことが
出来ます。ただし、オールセラミックや、黒ずみが出にくい金属などは、
保険外の治療となることが一般的です。

 歯と歯肉を健康な状態に保ち、自信をもって笑いましょう。

戸田公園 予防歯科を中心に、審美、入れ歯、インプラントの先進治療まで
丁寧なカウンセリングを大切にする街の歯医者さん「須藤歯科医院」

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